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2017年11月21日

不動産取引とリスクマネジメント(書籍紹介)

     この本は、合格後登録前に地元で受講した新人研修の講師に推薦された本です。

      
     当該講師曰く

       「この本を読まずに不動産登記の実務に関わるのは、目隠ししながら国道58号線

       (注:片道3車線もある地元では超有名な幹線道路です)を渡るようなものだ」
  
      と言われ、そのフレーズがとても気に入り、購入した次第です。


   さて、本題です。参考までに章立てを最後に掲載しています。

     それぞれ、リスクとは何かという概論的な話や不動産売買契約書の解説なども
 
    ありますが、個人的に有益だったのは、第4章と第6章です。
  

     第4章は、本人確認全般について詳細な解説がなされています。不動産登記規則

     72条で作成する本人確認情報だけでなく、一般的な本人確認につき、本人確認

     資料の解説(個人と法人のケースも含めて)、本人確認方法(面談か郵送か、識別

     情報または登記済証がある場合の取り扱い)、面談の場所についての解説などが

     記述されています。在監者(刑務所などにいらっしゃる方)の本人確認について(本

     書P155)の説明 が個人的に印象に残っています。

 
      第6章は、司法書士業務の花形とも言われる、不動産取引における立会についてです。

      立会業務の内容や位置づけの変遷、立会業務の内容や準備、立会当日の流れや中止

      する場合について詳細な解説がされています。自分自身が、解説されている内容をすべ
    
      てやっているとは言えませんが特に登録したてで実際自分ではやっていない場合など

      にはとても参考になると思います(自分は実際そうでした)。本書P223のチェックリスト

      などは業務遂行をする上でのポイントを、コンパクトにまとめていると感じます。
 
      不動産登記業務がメインの事務所に雇用された、司法書士業務経験のない(または

      浅い)新人の方にとって、特に有益な書籍と思います。

       
     章立て

     第1章 リスクマネジメント総論

     第2章 不動産取引とリスクマネジメント
 
     第3章 物件調査、重要事項説明、契約書

      第4章 司法書士実務における本人確認

      第5章 登記原因、添付書類、オンライン申請

      第6章 不動産取引における立会

      第7章 不動産取引における新たな展開

      第8章 リスクの顕在化と想定される紛争

      特別寄稿 物権変動理論と実務の将来               
                                          以上
   
タグ :不動産


Posted by つばめ at 12:07Comments(0)書籍紹介